2024年8月、東京都に住むエーさん73歳 久しぶりに家に帰ると
長年連れ添った妻の姿はなく、弁護士が作成した離婚通知書が玄関に置いていた
エーさんは高校卒業後に上京、時計の輸入販売で営業の仕事をしたり
トラック運転手をしたりして、妻と子供2人の家族を支えてきました
60歳を過ぎて転職し、マンションの住み込み管理人として働いていました
契約社員で給料は額面約18万円、家賃は3万円だった
給料は、離れて暮らす妻が管理して、自分の生活費として毎月3万円が
振り込まれた、質素な生活を続け、いつしか食事は1日1食になりました
マンションと自宅は車で40~50分の距離だったが11年間、1度も帰らなかった、
仕事中心の人生、妻との関係は「電話で事たりると思っていたからだった」
24年夏、マンションへの住み込みが認められなくなり、会社から契約解除を
伝えられたのです
部屋を整理するさなか、妻に「1週間後に帰る」と電話で伝えたら
「わかりました」と返事が帰って来た
ところが、自宅に帰るとタンスから洋服が乱雑に抜き取られ
まるで夜逃げのようだった「何か悪いことをしたか、どうゆうことなんだ」
頭の中がパニックに陥った
マンションの管理人時代、何度も「孤独死」の現場にに立ち会った
ことがある、
そんな自分が約40年の結婚生活を送った妻に離縁を突きつけられた
子供2人の内、長女からは緊急連絡先になる事を
弁護士を通じて断られた、瞬く間に孤立無援になってしまったようだ
今の自宅は3DKで家賃は8万円
1人では広すぎるので引っ越そうとシングル向けの賃貸しアパートを
探すことにした
平均家賃は5年前に比べ6・7%上昇しているが住み込み時代より
少し上がっているだけ
ところが、73歳という年齢と身寄りがないと伝えたところ
担当者の表情が変わりアパートに入ることができなかった
途方に暮れて、どうしたものかと、路頭に迷う